§4数理論理学・Section 4反駁・スコーレム化・節集合・エルブラン解釈
Module 3 / 5

節集合と空節

配列構造に変換する

開発者向け解説

スコーレム化が終わると、式の中の変数はすべて ∀ で縛られていることが確定します。 そこで、コンピュータが配列として処理しやすくするために、 論理式から不要な記号(∀ や ∧)をすべて削ぎ落とし、リテラル(P や ¬Q)が ∨ で繋がったグループ(節)のリスト(節集合)に変換します。

最も重要なのが 空節(empty clause, □)です。これはリテラルを1つも含まない節[]であり、何をどうしても真にできない「究極の矛盾」を表します。この □ を導き出すことが、自動定理証明のゴールです。

下のクリーナーで、∀ と ∧ が消えて配列になる過程を 4 ステージで体験してください。

プリセット式(スコーレム化済み)

変形ステージ

  1. Stage 0:もとの式

    スコーレム化が終わると、変数はすべて ∀ で縛られています。

    ∀x ((¬P(x) ∨ Q(x)) ∧ R(f(a)))

空節 □

リテラルが 1 つも含まれない節(空のリスト [])が空節 □ です。 これは何をどうしても真にできない「究極の矛盾」を表します。 反駁手続きが を導き出した瞬間、 「もとの式の否定が矛盾する=もとの式は妥当(valid)」と判定されます。これが自動定理証明のゴールです。